インプラント
抜歯した日にインプラントを入れられますか?
抜歯即時埋入は条件が合えば手術回数や期間を減らせる方法です。感染の有無だけでは判断せず、感染組織の除去、残る骨と歯ぐき、初期固定と最終補綴の位置を確認します。

抜歯即時埋入とは
歯を抜いた同じ処置の機会にインプラントを埋入する方法です。抜歯窩と周囲組織の条件を利用しますが、すべての抜歯部位に適するわけではありません。
抜歯して待ってから埋入する方法と比較し、個別の利点と負担を説明します。
期待できる利点
条件がそろえば手術機会をまとめ、治療期間を短縮し、抜歯部の形を治療に生かせます。
即時埋入だけで骨の吸収を完全に防げるわけではなく、骨造成などを併用する場合もあります。
必要な条件
予定した補綴位置にインプラントを置け、残る骨から初期固定を得られるか、感染組織を処置できるか、歯ぐきと骨壁の状態を確認します。
抜けた根の穴に沿って入れるだけではなく、最終的な歯の位置から考えます。
炎症があっても可能ですか?
感染の範囲、組織を除去できるか、周囲と固定用の骨を評価します。炎症があるだけで一律に不可能とも、処置すれば必ず可能とも言えません。
急性症状や欠損、全身状態を含めて時期を選びます。
待った方がよい場合
十分な固定を得にくい、大きな骨欠損がある、感染や軟組織の治癒を優先する必要がある場合は、段階的な治療を検討します。
待機は単なる遅延ではなく、より安定した条件を整えるための選択です。
即時埋入とすぐ使える仮歯は別です
埋入したその日に仮歯を付けられるかは、初期固定と噛む力、全体設計など追加の条件で判断します。
仮歯があっても内部の治癒中は負荷を抑える必要があります。即時埋入という名称だけで即時の仮歯を約束しません。
治療時期の決め方
診察と画像で現在の状態を評価し、最終補綴の位置、必要な骨造成、全身状態、通院を合わせます。処置中の所見で待機に変更することもあります。
初めから即時埋入だけを目標にせず、長期的な支持を優先します。

確認しておきたいこと
即時埋入を勧める理由、固定が不足した場合の代案、骨造成、仮歯の条件、食事と通院、最終補綴までの順序と費用を聞きましょう。
治療期間の短さに加え、現在の条件でその方法が適しているかを確認します。
参考文献・参考資料
- Morton D, et al. Group 5 ITI Consensus Report: Implant placement and loading protocols. Clin Oral Implants Res. 2023;34(Suppl 26):349–360.
- Cosyn J, et al. The effectiveness of immediate implant placement for single tooth replacement compared to delayed implant placement: A systematic review and meta-analysis. J Clin Periodontol. 2019;46(Suppl 21):224–241.
- García-Sánchez R, et al. Immediate implant placement in fresh alveolar sockets with immediate loading: A systematic review and meta-analysis. Int J Environ Res Public Health. 2022;19(2):772.
この記事は一般的な歯科情報を提供するものです。個人の診断と治療計画は、口腔内の診察と全身状態の確認後に決定します。