天然歯の保存
歯をできるだけ残す、バイオミメティック・レジン治療
虫歯の治療方法は残る健康な歯の量と状態で決めます。できるだけ歯を削らず、接着を利用して形と機能を回復する考え方と、その適応を説明します。

バイオミメティックとは
天然歯の構造と働きを参考に、健康な歯質を保ちながら修復する考え方です。名前の付いた材料一つで成立するものではなく、診断、接着、力のかかり方を合わせます。
レジンビルドアップの進め方
虫歯と弱い部分を処置し、残る歯にコンポジットレジンを接着して段階的に形を作ります。必要な場合にファイバーを補強に使います。咬合面と隣の歯との接触も回復します。
接着の環境を重視します
唾液や出血による汚染は接着を難しくします。当院ではラバーダムで隔離し、表面処理、乾燥、材料の使用手順と光照射を確認して修復します。

レジンとクラウンの選び方
残る壁と咬頭の厚み、亀裂、歯髄、縁の位置と接着条件、噛む力を確認します。大きく壊れていたり構造的な保護が必要だったりする場合は、オンレーやクラウンを検討します。
当院の治療方針
健康な歯をできるだけ残しつつ、必要な保護も確保します。少なく削ることだけを目標にせず、接着と形、噛み合わせ、治療後の清掃と再診まで確認します。
参考文献・参考資料
- Magne P, Belser U. Biomimetic Restorative Dentistry. Quintessence Publishing.
- Alleman DS, Nejad MA, Alleman DS. The Protocols of Biomimetic Restorative Dentistry: 2002 to 2017.
この記事は一般的な歯科情報を提供するものです。個人の診断と治療計画は、口腔内の診察と全身状態の確認後に決定します。